下記の通り、公開研究会を開催しますので、ご案内いたします。
関心のある方は、下記フォームよりお申込みください。
■日時:2025年6月27日(金)14:00~17:30
■場所:対面+オンライン形式(Zoom)
広島大学きてみんさいラボ(広島JPビルディング内2階)
※お申込みされた方には参加用URLを前日までにご連絡いたします。
■テーマ:高等教育研究ディスカバリーシリーズ
高等教育国際化論再考:歴史研究からの要請
■司会・進行:康 凱翔(県立広島大学)
■講演者:郭 夢垚(神奈川大学)樊 怡舟(広島大学)
■言語:日本語
高等教育研究ディスカバリーシリーズ:高等教育研究は、教育学・社会学・心理学・政治学・経済学など多様な分野が交差する領域である。本シリーズは、高等教育の固有課題に向き合いながら、隣接諸分野の知見と実践を刺激としつつ、方法論的検討の深化と視座の拡張を図る。
■概要:「国際化」は、今や高等教育研究における定番のキーワードとなりつつある。留学生の適応・学習・就職といった課題や、機関の制度的対応のあり方が論じられてきた。だが、指摘しなければならないのは、多くの国際化論は、「留学生30万人計画」などに象徴される政策目標の延長線上で語られており、その根底には、教育学術行動の社会性や政治性を無視したナイーブな留学生像・国際化像があるということである。振り返って見て、国際化論をただ誘致と制度整備の問題とすり替えて矮小化していなかっただろうか。
国境を越える学術交流は、決して近年に始まった現象ではない。むしろ歴史をさかのぼれば、個人の選択や制度的計画を超えた、国運や社会の行方を賭けた教育・学術の往還があった。本研究会は、例として、日本と中国のあいだの教育学術活動の歴史を手がかりに、現在の国際化論と異なる視角を提起する。
地政学的不確実性が高まるいま、私たちは「国際化」をどのように考えるべきか。その原点と未来を、歴史研究の力で再考し、議論を深めたい。
■プログラム:
14:00~14:05 問題提起(樊 怡舟)
14:05~15:05 講演1 「中国人日本留学生史研究の過去・現在・未来」(郭 夢垚)
15:10~16:10 講演2「1963年中国教育学術代表団招致運動について」(樊 怡舟)
16:15~最大17:30まで 論点整理+ディスカッション
■その他:
・本研究会は、以下の研究助成を受けて開催しております。
〇24K00387(研究代表者:村澤昌崇「大学生の非学習型活動・逸脱行動の可視化:量的質的方法の応用開発と倫理的課題の解決」)
〇23K12797(研究代表者:樊 怡舟「数理モデルに基づく「学修成果」指数の開発と応用」)
〇22K18591(研究代表者:村澤昌崇「社会科学の計量分析再考:“説明”の評価と解釈に関する数理的開発と検証」)
・参加費は無料です。(申し込み締切:6月26 日(木)正午)
・本セミナーについては、ウェブ会議システム(Zoomミーティングを予定)を使用して実施いたします。
開催時刻までにインターネット環境、PC等端末(Webカメラ、マイクが必要)のご用意をお願いいたします。
・Zoomにログインする時には、IDに姓名を使用してください。
参加申し込み登録者のお名前と違う場合、入室を許可されない場合がございます。
・各自のPC機能等により録画された動画の公開は許可されておりませんのでご留意ください。
・前日までに参加方法のメールが届かない場合は、下記アドレスまでお問合せください。
高等教育研究開発センター <k-kokyo(at)office.hiroshima-u.ac.jp>
(at)を@に置き換えてください。