5月7日開催 公開研究会(対面+オンライン形式(Zoom))『数理統計を用いた個人情報とプライバシーに関する問題と研究公正・研究倫理・高等教育研究への含意』のご案内 —

下記の通り、公開研究会を開催しますので、ご案内いたします。

■日時:2024年5月7日(火)16:30~18:30

■場所:対面(定員15名)+オンライン形式(Zoom)
     広島大学きてみんさいラボ(広島JPビルディング内2階)
              〒732-0822 広島県広島市南区松原町2番62号
     ※対面会場は広島市になります。ご注意ください。
     ※お申込みされた方には参加用URLを前日までにご連絡いたします。
 
■テーマ:数理統計を用いた個人情報とプライバシーに関する問題と研究公正・研究倫理・高等教育研究への含意

■司会・進行:村澤 昌崇(広島大学)

■講演者:野内 玲(広島大学)、伊籐 伸介(中央大学)、中尾 走(愛媛大学)、樊 怡舟(広島大学)

■言語:日本語

■概要:本研究会ではオープンデータの推進が研究対象者の権利保護の課題になりうるという,研究公正と研究倫理の噛み合わない現状について問題提起する。
昨今,オープンデータ・オープンサイエンスの推進のため,官民の公的統計データおよびアカデミアの研究データの公開・共有の動きが進んでいる。データ資源を公開・共有できればコストの削減につながるとともに,研究公正の文脈では再現性の確保や捏造改ざんの防止という側面がある。一方で,データサイエンスの分野では,機械学習モデルやデータフュージョン技術を用いた公的統計データ等を分析した結果として個人情報やプライバシーが明らかにされてしまうという問題が指摘されている。
他方,高等教育の領域では,IRの必要性が波及したことを契機として,学生の学籍情報を始めとした各種データの利活用により,大学の戦略や経営さらには研究成果に繋げる機運がますます高まる一方で,近年の研究倫理・個人情報保護の厳格化により,データ利活用のハードルが高くなっており,データの「保護と利活用」の両立が課題である。
しかしながら,以上のような問題意識は研究公正・研究倫理の領域に届いておらず,また高等教育領域においても議論・検討が不十分である。
以上の背景を踏まえ,本研究会では公開データの分析と個人情報・プライバシー問題に詳しい研究者をお招きし,その技術的な側面から当該問題の認識を深めることとする。

■プログラム:

16:30 挨拶 村澤 昌崇(広島大学高等教育研究開発センター教授)
16:35-16:45 趣旨説明(情報提供)「研究データ公開性の光と影:現状認識の必要性」野内 玲(広島大学)
16:45-17:55 講演「公的統計データの利活用におけるプライバシー保護のあり方について」(講演60分、質疑10分)伊藤 伸介(中央大学)
17:55-18:10 講演「大学データの利活用と個人情報保護」中尾 走(愛媛大学)・樊 怡舟(広島大学)
18:10-18:30 全体質疑

■その他:
・本研究会は、以下の研究助成を受けて開催しております。
○JP22K18591(研究代表者:村澤昌崇,「社会科学の計量分析再考:“説明”の評価と解釈に関する数理的開発と検証」))
○JP24K00387(研究代表者:村澤昌崇,「大学生の非学習型活動・逸脱行動の可視化:量的質的方法の応用開発と倫理的課題の解決」)
・参加費は無料です。(申し込み締切:5月2日(木))
・本セミナーについては、ウェブ会議システム(Zoomミーティングを予定)を使用して実施いたします。開催時刻までにインターネット環境、PC等端末(Webカメラ、マイクが必要)のご用意をお願いいたします。
・Zoomにログインする時には、IDに姓名を使用してください。参加申し込み登録者のお名前と違う場合、入室を許可されない場合がございます。
・各自のPC機能等により録画された動画の公開は許可されておりませんのでご留意ください。
・前日までに参加方法のメールが届かない場合は、下記アドレスまでお問合せください。

  高等教育研究開発センター <k-kokyo(at)office.hiroshima-u.ac.jp>
  (at)を@に置き換えてください。