記事概要:「IRよろず相談」開催報告
開催日時:2019年8月2日(金)
開催場所:広島オフィスセンター 第7会議室 (5階)
報告者:村澤 昌崇(広島大学高等教育研究開発センター副センター長・准教授/HER-NCセンター長)
IR=Institutional Researchの必要性が喧伝されてそれなりの時間が経ち、各機関でも組織や人員の整備が進んではいるようですが、その一方で、こうした高等教育界にありがちな、キーワード型改革の降臨に、混乱・困惑している大学も少なくないと思われます。
そこで、企画したのが「IRよろず相談」!
IRに関わるあんなこと・こんなことに関して、何でも相談に乗りますよ!ふらりとお立ち寄りください!という趣旨にてオープン。
今回お越しくださったのは、広島都市学園大学さん(木原さん)、日本赤十字広島看護大学さん(正木さん)。
そこに、サポートとして、うちの院生の宮田さん(尾道市立大学)も参加しました。
この場は、IR相談のみならず、大学の職場での悲喜こもごもも吐露してOK。
つまりは大学関係者の雑談の場ともなったのであります。
16時からオープンして19時までの3時間でしたが、あっという間に時間が過ぎ去り、参加者の間で有意義な意見交換がなされました。
お話しを伺うと、ホントにみなさん、「IR」という”誇大ターム”に振り回されているなあと、痛感させられました。
IRで喧伝されている機能の一部は、確かに必要だとは思いますが・・・・おそらく少なくない現場では、「IRという何やら新しいことをやらなくちゃいけないが、何やってよいのか解らない」と混乱している、という印象です。
「IRよろず相談」の場では、そうした混乱・困惑している現場の方々との交流を通じて、「できるだけ負荷のかからない、従来の大学の活動の延長線上に位置づけるIR」をご提案し、少しでも不安や困惑を取り除いて、健全な大学運営に微力ながらご支援できるようなお話しをさせていただきました。
次回も企画しておりますので、どうぞご贔屓に。