Ichimura Mitsuyuki

 

市村 光之

横浜国立大学 大学院教育強化推進センター
教授
キャリア教育、教学IR

 横浜国立大学では、文部科学省の大学教育再生加速プログラム:AP事業(テーマⅡ:学修成果の可視化)に採択以来(2014 ~2020年)、
学士力と就業力の複眼で学修成果を可視化し、学生自らが主体的に学修行動を改善できる仕組み作り取り組んできました。同時に、学生に
フォーカスし、学生の学修・生活行動や意識、学修成果、課外活動状況等を継続して収集・分析する独自の教学IRを《学生IR》と呼び、体制
構築に努めてきました。

 BEVIは留学や海外研修等の学修成果の測定ツールとして注目されています。本学ではそれと共に、潜在的な意識面の傾向を世界標準から
可視化し受検者である学生たちに気づきを促すツールとして活用できることに着目しています。

 2021年度より、学生IRの仕組みにBEVIの受検を連動させ、学部生および大学院生を含め全学に試行導入しました(受検は学生の任意)。
普段認識しにくい潜在的な意識傾向を測定するBEVIは、学生本人が自覚しやすい学士力や就業力の可視化を補完し、本学が目指す学修成果の
可視化を完成形に近づけ、大学教育の質保証体制を強化できるツールとして期待しています。

 

主要な活動


・海外で活躍する「グローバル人材」に求められる要件の構造 (2018) グローバル人材育成教育研究, 第5巻第2号

・海外で活躍する「グローバル人材」に求められる要件の実相 (2019) グローバル人材育成教育研究, 第7巻第1号

・異文化コミュニケーションに関する実践的入門科目の試み (2021) グローバル人材育成教育研究, 第8巻第2号

・主体的な学びの実現を目指す学生IRと学修成果の可視化 (2019) 京都大学高等教育研究, 第25号

・コロナ環境下の遠隔授業に関する学生の意識および行動の「学生IR」を用いた分析 (2021) 京都大学高等教育研究, 第27号

 

BEVI、留学などの実践、分析などの実績

・学会発表:海外で活躍する人材の要件と大学教育に求められること (2018.10) グローバル人材育成教育学会 第6回全国大会

・学会発表:実践的異文化コミュニケーション入門科目の試み (2021.2) グローバル人材育成教育学会 第8回全国大会

・セミナー発表:全学部生・大学院生対象のBEVI導入 (2021.10) BEVIトライアル導入セミナー