大場先生の講義の特徴は次の3つです。第1に,学期末までに「課題研究」として自身の関心のあるテーマを選び,最終レポートの執筆が求められることです。この最終レポートでは,先行研究の確認,事実の記述に留まらない課題の設定とその分析等,学術論文に必要な手続きを正しく学ぶことができます。第2に,多くの海外の文献を示してくださることです。大場先生は英語やフランス語はもちろんのこと,スペイン語や中国語等,大抵の言語の読み書きはなさいます。このため,講義の中でも様々な海外の文献を知ることができ,自分では容易にアクセスできない(それでいて重要な)論稿を知ることができます。第3に,講義をスカイプで実施いただくことが可能な点です。これは社会人の学生にとって大変ありがたいことです。加えて,スカイプを利用してフランスの研究者と遠隔で議論する機会を設けてくださったこともあります。このように,大場先生の講義では論文執筆のためのトレーニング(基礎)から,海外の研究者との議論(応用)まで,幅の広い学習経験を積むことができます。
(2016年11月更新)