黄福涛教授 授業風景

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黄先生の授業はどれも課題の量が多く、おそらくセンターの中でもトップクラスだと思います。社会人大学院生の身としてはかなり厳しい授業であることは間違いないのですが、いざ提示された資料に目を落とすと、どれも高等教育を理解するうえで重要な論考ばかりで、一度課題に取り組めば意外とあっという間に、集中してレポートを作成できてしまうというのが私の印象です。

また、黄先生は海外の著名な研究者との共同研究に携わっておられたり、国際的なジャーナルへの論文も多数掲載されたりしていることから、常にグローバルな視点から日本の高等教育について指導してくださるので、非常に勉強になっています。

そして「正確性」を重視されている点も特徴の一つかと考えます。学生の発言する内容に対し、事実と考えを常に確認されます。同時に誤字脱字についても非常に厳しい姿勢で注意を受けます。スピード感を重視するビジネス畑が長かった私にとって、当初はそのような細かい指導の意味がよく理解できなかったのですが、いざ論文審査を経験すると、誤字脱字はいうまでもなく、指定フォントの違いがあったり、句読点が一つでも抜けたりするなどしたら、査読に通らないことを痛感しました。研究者たるもの、何時なんどきでも「正確性」が求められることを知り、黄先生の指導の背景にある思いを感じ取ることができました。これからも緊張感をもって臨みたいと思います。

(2016年8月更新)