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東京大学 大学院教育学研究科
両角 亜希子
広島大学高等教育研究開発センター創立50周年へのお祝いメッセージ
両角 亜希子 (東京大学 大学院教育学研究科)
広島大学高等教育研究開発センター(親しみを込めて、いつも呼んでいる「RIHE」と書かせてください)が創立50年を迎えられたとのこと、
まことにおめでとうございます。高等教育研究の拠点として多くの教職員の皆様の努力で記念の年を迎えられた功績を讃えるとともに、
今後ますますのご発展を祈念しております。
個人的に振り返りましても、RIHEとの関係の中で高等教育研究を進めてきたことを痛感しております。大学の学部3年生の頃から、
大学教育や大学のあり方に関心を抱き、本や論文を読むようになりましたが、とくに『大学論集』に掲載された論稿やそこで活躍された
先生方の本を夢中で読みました。大学院生時代もそうでしたが、文章の中でしかお会いしたことのなかった先生方とお話をする機会が徐々に
できたこともうれしいものでした。RIHEにしかない書籍や資料も多いので、本やコピーを送っていただいたことも、自分で本を買い集めること
が難しい若手の時代には本当に助けになりました。高等教育のマクロなデータについてRIHEが整理し公表したデータベースは授業や研究などで
よく活用させてもらいました。これまでも現在も多くのRIHEの先生方と様々な形でかかわらせていただきました。客員研究員、客員教授として
呼んでいただき、RIHEの仲間(コリーグ)に入れていただいたことも大きな喜びでしたし、さまざまな機会を与えていただいたことにも感謝
しています。
共同研究でお声をかけていただいたり、一緒に高等教育の個別機関データベースの整備をさせていただいたり、『大学論集』をはじめとして
様々な研究発表や議論の機会をいただきたりしてきました。最近はコロナ禍ということもあり、しばらく訪問できませんが、何かの機会にお伺
いすると、センターの皆さんが研究室からぞろぞろと出てきてくれてお話をする雰囲気もとても好きでした。高等教育に関する情報拠点も
いつも活用させていただいています。こうした様々なサービス等を常に提供し続けることがいかに大変であることもよくわかりますので、
いつも敬意と感謝を感じています。以上は一個人の経験ですが、多くの高等教育研究に関わる方がRIHEとのかかわりを様々に持っていらっしゃ
るはずで、まさに、高等教育研究の拠点としての大きな役割を果たされてきた証だと思います。
伝統ある貴センターのさらなるご発展を心よりお祈りいたします。私の所属する東京大学も高等教育研究の基盤としての役割を果たしていきた
いと考えており、RIHEともさまざまな形での連携や協力もさらに深めていけたらと期待しております。
これからもますますどうぞよろしくお願いいたします。