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広島大学名誉教授
丸山 文裕
50周年に寄せて
丸山 文裕 (広島大学 高等教育研究開発センター 名誉教授)
センター創立50周年お祝い申し上げます。2度にわたってお世話になりました。最初に勤務したのは1981年助手として採用された時で、
当時センターは狭隘、老朽化の見本のような東千田町キャンパスの図書館3階に間借りしていました。建物は今の基準からすると質素なもので、
床は波打ち天井からは埃が降りて、毎日机の雑巾がけが欠かせませんでした。研究費も今のように潤沢ではなく、洋書を購入し、1度学会に出席
すると後はほとんど残りませんでした。しかし当時はそれが普通であり、自分も若いこともあって、自分の研究に勤しむことができました。
大学自体も活気があり、教職員が夜遅くまで勤務し、二部学生も暗く狭いキャンパスで勉強にクラブ活動に励んでいました。そんな中で当時
同僚助手であった山崎博敏広大名誉教授らとともに、鷹野橋の居酒屋で研究会の続きを行ったことがいい思い出です。現在センターは独立の
建物があり、研究費も確保されて、研究環境としては申し分ないと思います。これらはこれまでの先輩方や現役の方のご努力によるものです
が、今後もさらに発展することを願っております。