広島大学高等教育研究開発センター(以下RIHE)の前身である大学教育研究センターは、1972年5月1日に日本で最初の大学・高等教育に関する研究のための専門機関として設立され、2022年5月にセンター創立50周年を迎えました。
創立50周年事業の一環として、高等教育研究者、学生の活動を支援する基金を創設し寄付をお願いしましたところ、高等教育に関心を寄せてくださる皆さまなどを中心に、多くの方が心温まるご寄付や激励のメッセージをお寄せくださり、50年間の活動実績に満足することなくますます奮起し高等教育学を発展させていかなければならないとの決意を新たにするに至りました。寄付してくださった皆さま、この機会を提供してくれた広島大学基金に深く感謝申し上げます。
50年前に、RIHEは、広島大学の「学内共同教育研究施設」として設置されましたが、高等教育分野の研究拠点としては国内唯一の存在でしたので、当初から全国の研究者が集まりました。おのずと、学内のセンターであると同時に日本のためのセンター、世界に対して日本を代表するセンターとしての役割も担ってきました。これからも、RIHEの財源による活動と合わせ、国内外の若手研究者の育成、国際的ネットワークの維持発展に微力ながら貢献していきたいと考えております。
頂戴した基金を活用し、今後は若手研究者を含む国際共同研究の支援、若手研究者(学生を含む)の海外武者修行などの支援を構想しています。具体的な支援については、2024年度から開始する予定です。
また、今後も引き続き高等教育研究開発センターの活動に関心を寄せていただいたり、応援していただけたりしますと幸いです。
2024年4月1日
高等教育研究開発センター長 小林信一