【情報提供者:東北大学 高度教養教育・学生支援機構】
来る2月19日に、産学共同人材育成シンポジウム「欧州に学ぶ教育と雇用の接続~産学連携による高度人材の育成に向けて~」を開催いたします。年度末のご多用の時期と存じますが、ぜひ、多くの方のご参加お待ちしております。
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産学共同人材育成シンポジウム
「欧州に学ぶ教育と雇用の接続~産学連携による高度人材の育成に向けて~」
大学改革を担う実務家教員フェア2022(第二部)
【日時】2022年2月19日(土)15:00~18:00
【開催方法】Zoomによるオンライン開催
【参加費】無料
【詳細・申込】https://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/events/dj20220219/
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グローバル化が進み、知識経済が到来する中、人口減少社会となった日本にとって、人材育成の質の向上は、コロナ禍前からの懸案です。「失われた30 年」とも呼ばれる日本経済の長期低迷、G7 中最下位の労働生産性というエビデンスに鑑み、人材育成の変革は待ったなしの課題です。
ところが、現状はどうでしょうか。大学生は勉強しない日本の常識は、世界の非常識です。また、社会人の学び直しも依然低調で、パンデミック下でのデジタル化と共に、リカレント教育やリスキリングが盛んな海外との差は更に開きつつあります。さらに、日本に特異な現象として博士の就職難があります。高度人材を育成・活用する世界的趨勢から完全に取り残されています。
打開の糸口は、大学・大学院と産業界との連携により教育・雇用を接続する人材育成のトランスフォーメーションにあります。この面で、米国と違って福祉国家でありながら高い労働生産性を誇る欧州諸国の近年の動向は、在学中からの職業教育訓練、成績重視の採用、転職が当り前の柔軟な労働市場とセットになった社会人の学び直し等において、多くの示唆を与えてくれます。
本シンポジウムは、欧州のうち、職業教育訓練で知られるドイツ、「フレキシキュリティ」(労働市場の柔軟性「フレキシビリティ」+社会保障「セキュリティ」の造語)で有名なデンマーク、日本と同様に大学での専攻と職種の関連は重視されないが成績は重視される英国、それぞれの教育・雇用の専門家3 人による講演、欧州経験のある企業人2 人による提言の後、パネルディスカッションを行い、産学連携による高度人材の育成に向けた課題克服の具体策を探究します。
【プログラム】
15:00~15:15 開会
15:00~15:15 来賓挨拶
佐々木 邦彦 文部科学省 高等教育局 専門教育課 専門職大学院室長
15:00~15:15 来賓挨拶
長谷川 知子 一般社団法人 日本経済団体連合会 常務理事
15:00~15:15 趣旨説明
大森 不二雄 東北大学 高度教養教育・学生支援機構 教授
15:15~15:40 講演
「変貌するドイツの職業訓練制度:大学教育とのハイブリッド化」
山内 麻理 国際経営学者、国際教養大学 客員教授、日興アセットマネジメント株式会社 取締役(社外)、
『雇用システムの多様化と国際的収斂』が労働関係図書優秀賞・日本労務学会学術賞受賞、
『欧州の教育・雇用制度と若者キャリア形成』が大学教育学会選書入選
15:40~16:05 講演
「転職社会デンマークの高等教育:学び直し、産学連携博士課程」(仮)
鈴木 優美 Madogucci(マドグチ)代表、
『デンマークの光と影―福祉社会とネオリベラリズム』(2010 年、壱生舎/リベルタ出版)の著者
16:05~16:30 講演
「英国にも新卒採用がある?:似て非なる教育・雇用接続からの示唆」(仮)
大森 不二雄 東北大学 高度教養教育・学生支援機構 教授
16:30~16:40 休 憩
16:40~16:55 提言1
「企業向けリスキリング&学生向けインターンシップ協学講座」
中田 真也 株式会社日立製作所 人財統括本部 グローバル戦略アライアンス部 部長
16:55~17:10 提言2
「産学往還によるT型人材大学院教育への変革」
片山 琢磨 パナソニック株式会社 インダストリー社技術本部
センシングソリューション開発センター 所長
17:10~17:55 パネルディスカッション
「人材育成のトランスフォーメーションに向けて」
山内 麻理、鈴木 優美、大森 不二雄、中田 真也、片山 琢磨
17:55~18:00 閉会挨拶
杉本 和弘 東北大学 高度教養教育・学生支援機構 教授
※13:30~14:30にて、
大学改革を担う実務家教員フェア(第一部)
「実務家教員育成プログラム」受講のススメ
を開催いたします。
詳細・申込:https://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/events/p20220219/
【主催】
文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」実施校
創造と変革を先導する産学循環型人材育成システム(代表校:東北大学)
PBL と多職種連携を活用した進化型実務家教員養成プログラム(代表校:名古屋市立大学)
実務家教員COE プロジェクト(代表校:社会情報大学院大学)
KOSEN 型産学共同インフラメンテナンス人材育成システム(代表校:舞鶴工業高等専門学校)
【後援】
文部科学省、一般社団法人 日本経済団体連合会(申請中)
記事のお問い合わせ先: 文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」運営拠点
代表校(事務局):
東北大学 高度教養教育・学生支援機構 大学教育支援センター
〒980-8576 宮城県仙台市青葉区川内41 TEL: 022-795-4472・4473
innovator.jitsumuka@grp.tohoku.ac.jp