定員に達しましたので締切ました
下記の通り、公開研究会をオンラインにて開催しますので、ご案内いたします。
オンライン開催については不慣れな点が多く、みなさんにご不便をおかけするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
■日時:2020年7月20日(月)15:00~17:00
■場所:Zoomセミナーの為、全てオンラインで開催いたします。
※お申込みされた方に参加用URLを前日までにご連絡いたします
■言語:日本語
■テーマ:高等教育研究資源ナショナルセンター企画
大学機関の行動分析:合成コントロール法を用いた個別大学の取組・改革等の効果に関する因果推論の試み
(東洋経済新報社との連携研究:『大学四季報』データ分析活用シリーズ1)
■プログラム:
15:00-15:05開会の辞・趣旨説明
15:05-15:25 東洋経済新報社『大学四季報』について
15:25-15:55 中尾 走(日本学術振興会特別研究員・広島大学大学院):
大学機関の行動分析:合成コントロール法を用いた個別大学の取組・改革等の効果に関する因果推論の試み
15:55-16:00 休憩
16:00-16:55 総括討論
16:55-閉会の辞
司会:村澤 昌崇(広島大学高等教育研究開発センター)
■概要
昨今,政策立案一般にEBPMが求められています。EBPMでは,政策の因果効果を明らかにすることが求められていますが,それぞれの機関で行う取り組みや,獲得した補助金などの機関単位の効果を明らかにすることは,政策の効果を明らかにすること以上に簡単ではありません。例えば,A大学がその取り組みを行えば,行わなかった場合の反実仮想が観測されないという因果推論の根本問題に直面してしまうからです。そのため,取り組みを行ったA大学(現実に観測される)と取り組みを行わなかったA大学(現実には観測できない)の差をみることができません。
この問題については、RCTのように集団平均の因果効果を考察すれば良いかもしれません。しかしながら,各大学固有の取り組み(例えば、A大学しか行っていない取り組み)や,大学の統合・連携など事例が少ない場合などのように、サンプルサイズが少ない場合は,そもそも統計分析の対象外となってしまいます。
そこで本研究会では,東洋経済新報社様による『大学四季報』のデータを用い,「観測されなかった反実仮想状態の大学」を、他大学の変数から合成変数を作成することで,個別大学の因果効果の推定を行います。高等教育では,上記以外にも私立大学の公立化など数少ない興味深い事例があり,そうした改革の効果を明らかにしたい場合があるかと思います。また,IRerにとっては自分の所属大学の取り組みの厳密な因果効果を明らかにしたい場合もあるでしょう。そのような特殊とも言えるケースに応用可能性のある分析事例を紹介できればと思います。
■その他
・本研究会は、高等教育研究資源ナショナルセンターの一環として開催されます。
・本研究は以下のJSPS科研費の助成を受けて開催しております。
〇JP19H00621(研究代表者:小林信一,「知のオープン化時代の大学・科学相関システムの再構築」)
〇JP20H01643(研究代表者:村澤昌崇,「EBPMの批判的検討を通じた高等教育政策・研究の高度化とEIPMへの展開可能性」)
〇JP20J14673(日本学術振興会特別研究員:中尾走,「高等教育政策を事例にしたEBPMの批判的検討」 )
・参加費は無料です。(定員:20名)
・本セミナーについては、ウェブ会議システム(Zoomミーティングを予定)を使用して実施いたします。開催時刻までにインターネット環境、PC等端末(Webカメラ、マイクが必要)のご用意をお願いいたします。
・Zoomにログインする時には、IDに姓名を使用してください。参加申し込み登録者のお名前と違う場合、入室を許可されない場合がございます。
・各自のPC機能等による講演・資料の保存は許可されておりませんのでご留意ください。
・オンライン開催については不慣れな点も多くみなさんにご不便をおかけするかもしれません。ご容赦いただけますと幸いです。
・お申込み締切は、7月17日(金)です。定員に達した場合は締切前であっても受付を終了することがあります。
・前日までに参加方法のメールが届かない場合は、下記アドレスまでお問合せください。
高等教育研究開発センター <k-kokyo(at)office.hiroshima-u.ac.jp>
(at)を@に置き換えてください。