10月28日(月)開催 第10回公開研究会『大学の学費無償制と国際流動性:高等教育機関の魅力への影響-日仏比較研究』

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以下のとおり公開研究会を開催いたしますので、ご案内いたします。

■日時:2019年10月28日(月)15:00~17:00

■場所:RIHE授業研究開発室112

■使用言語:英語(研究会は英語で行われますが、通訳を介して仏語・日本語での質疑応答も可能です。)

■テーマ:大学の学費無償制と国際流動性:高等教育機関の魅力への影響-日仏比較研究

■講演者:ヤミナ・ベタアール氏(フランス ロレーヌ大学)

■概要:フランスの大学等で学費を徴収するようになったのは19世紀末のことである。その後、教育の機会均等を目的として、20世紀中頃に公教育無償の原則が立てられた。2018年、フランス政府は、学生納付金を増額するための一連の措置を打ち出し、関係者間で問題となり様々な場所で緊張関係が生じることとなった。そして、各地で学生・教員による抗議行動が展開された。
学生納付金の問題は、例えばフランスの第三共和制時代からの伝統や教育政策、人的・物的・財的資源といった様々な要因を含む複雑な問題である。これらの問題全てが高等教育進学における平等や生徒・学生の資質能力、教育における当人の位置と関連している。
本セミナーでは、最初に関連用語の定義を明確にし、フランス政府が最近打ち出した関連政策の分析を行う。続いて、1998年以来の欧州連合の政策(ボローニャ・プロセスとリスボン戦略)の求めに応じて、フランスの大学が国際化し世界の高等教育・研究に開いてきたことに焦点を当て、これらの政策が留学生(EU外)の流動性に与えた影響と彼らの反応を検討する。結論では、日本との比較を試みたい。

■その他
・参加費は無料です。
・当日はホームページ掲載用等に写真の撮影を行う予定ですので、ご承知おきください。
・この研究会は、日本学術振興会の短期招聘プログラム(外国人研究者招へい事業)による日本滞在中のセミナーです。

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