【情報提供:千葉大学 白川優治 准教授】
日本学術会議シンポジウム「日本学術会議の分野別参照基準-大学教育の質保証と教学マネジメント-」のご案内
日時:令和元年10月27日(日) 13:00~17:00
(12:30受付開始)
場所:日本学術会議講堂
——————
趣旨:
2008 年に文部科学省から審議依頼を受けたことを契機として、日本学術会議は「大学教育の分野別質保証」に取り組み、10 年以上にわたる期間を経て、現在までに32の学問分野において教育課程編成上の参照基準を策定しました。この間、大学の質保証は国内外で進展がみられます。
日本においては2016 年に3つのポリシーの策定・公開が義務化され、2019 年に出された中央教育審議会答申「2040 年に向けた高等教育のグランドデザイン」は、さらに各大学が「教学マネジメント」を確立すべきことを求めています。この教学マネジメントとは、近年の認証評価で重視される「内部質保証」と基本的に同じものと考えることができます。国内外の取組のいずれにも共通するのは、学修成果を如何にステークホルダーに対して分かり易く説明するかという問題意識です。こうした状況の下、九州大学では全学的に3ポリシーの見直しを進めており、その中で、理学部物理学科では日本学術会議の「物理学・天文学分野の参照基準」を参照してディプロマポリシーを策定しました。一方、学術会議においても、当面の参照基準としては最後のものとなる「教育学分野の参照基準」の策定を進めており、9月20日よりその第二次案をパブリックコメントに付しています。
本シンポジウムは、科研費による研究成果も踏まえつつ、教学マネジメントとの関わりから参照基準の役割・活用方法を整理・提案するとともに、今後の大学教育の質保証の在り方について検討することで、各大学における取組の一助とするものです。
———–
プ ロ グ ラ ム
13:00 開会の挨拶
三成 美保(日本学術会議副会長、大学教育の分野別質保証委員会副委員長)
13:05~15:25 第1部 講演
「日本学術会議の教育課程編成上の参照基準について」(30分)
北原 和夫(日本学術会議特任連携会員、国際基督教大学名誉教授)
「大学教育の質保証をめぐる海外の動向」(20分)
吉田 文(日本学術会議連携会員、早稲田大学教育・総合科学学術院教授)
「九州大学における教学マネジメント改革の取組」(60分)
深堀 聰子(日本学術会議特任連携会員、九州大学教育改革推進本部教授)
木村 崇(九州大学大学院 理学研究院 教授)
「教育学分野の参照基準と、参照基準の役割について」(30分)
松下佳代(日本学術会議会員、京都大学高等教育研究開発推進センター教授)
15:25~15:35 休憩
15:35~16:35 第2部 パネルディスカッション
「今後の大学教育の質保証と参照基準」(60分)
モデレーター 吉田文
パネリスト 北原和夫、木村崇、深堀聰子、松下佳代、三成美保
日比谷潤子(日本学術会議連携会員、国際基督教大学学長)
16:35 会場からの質問への応答
16:55 閉会の挨拶
髙祖 敏明(日本学術会議特任連携会員、聖心女子大学学長、上智大学名誉教授)
司会:姉川 恭子(早稲田大学大学総合研究センター講師)
————–
お問い合わせ・お申込み:
国際基督教大学 北原研究室
メールアドレス sympo1027@gmail.com
———–
主催:日本学術会議 大学教育の分野別質保証委員会
共催:日本学術会議 科学者委員会 学術と教育分科会
日本学術振興会 科学研究費基盤(B)「参照基準の利用状況を通した大学教育のカリキュラム改善に関する組織文脈的要因の考察」(課題番号17H02685/研究代表・北原和夫)