10月18日(金)開催 第8回公開研究会『EBPM再考:高等教育への影響を見据えて 』

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以下のとおり公開研究会を開催いたしますので、ご案内いたします。

■日時:2019年10月18日(金)14:00~16:30

■場所:広島インテリジェントホテル スタジアム前(本館) 会議室
                  〒732-0805 広島県広島市南区東荒神町3-36(アクセス

■テーマ:EBPM再考:高等教育への影響を見据えて

■使用言語:日本語

■講演者:林岳彦(国立環境研究所 主任研究員)

■概要
 本研究会では、近年にわかに叫ばれ始めたEBPMを題材に、皆様と議論を深めたいと存じております。EBPMは、Evidence-Based Policy Makingすなわち「証拠に基づく政策形成」を意味し、政策形成において調査・研究等に基づいた根拠を強く求めるというトレンドです。1990年代に提唱されたEBM(Evidence-Based Medicine=証拠に基づく医療)を契機として、経済学者や社会医学系研究者の旗振りにより推進されています。このトレンドの要諦は「エビデンス」にあるわけですが、このエビデンス重視は、すでに高等教育の文脈では90年代から続く「大学評価」の文脈でも再三強調されてきており、「なにをいまさら」「またか」と思われる方も少なくないと存じます。ただし、今日EBPMで求められている「エビデンス」は、因果推論に基づく因果効果をエビデンスとして求めている点には、注意が必要です。そしてこのトレンドは、政策だけでなく、個々の大学機関の経営やカリキュラム、授業等の改革にも影響をもたらしかねません(EBSM,EBCM,EBLMなど)。 
 上記のような問題関心のもとで、本研究会ではすでにEBPMに関する検証において優れた議論を展開されている国立環境研究所の林岳彦先生をお招きし、EBPMの要諦や課題について話題提供をしていただく予定です。

※林先生のEBPM関連の議論については以下をご参照ください。
 http://takehiko-i-hayashi.hatenablog.com/entry/2019/02/21/130150

■プログラム概要
14:00-14:15  イントロダクションー高等教育におけるエビデンスとは
              村澤昌崇(広島大学高等教育研究開発センター)
14:15-15:45  環境分野における”EBPM”の可能性と危うさ:他山の石として
                  林岳彦(国立環境研究所)
15:45-16:30  総括討論

※当センターの客員教授をおつとめいただいている、
小塩隆士先生(一橋大学経済研究所)に、招待研究者としてご参加いただけることになりました。
招待研究者:小塩 隆士 先生(一橋大学経済研究所/RIHE客員研究員)

■その他
・参加費は無料です。
・当日はホームページ掲載用等に写真の撮影を行う予定ですので、ご承知おきください。
・本研究会は、JSPS科研費、19H00621、18K18651、16H03780の助成を受けたものです。

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