【情報提供者:科学研究費「参照基準の利用状況を通した大学教育のカリキュラム改善に関する組織文脈的要因の考察」事務局】
大学教育の質保証は、学習方法・教授方法のあり方だけでなく、何が学ばれ、何が伝えられ ているかという内容に立ち入ってはじめて教授・学習が実質となります。また、個々の具体的内容を通して、普遍的な思考力・創造力が培われる。したがって、分野別に学習内容の基本を明示しておくことの必要性から、英国においては既に Benchmark Statement を分野別に策定す る作業が今世紀初頭から行われ、我が国においても分野別参照基準の策定が行われました。この参照基準は、分野別の特性を踏まえながらも、論述の形式を普遍化することによって、当該分野 の学びを他分野の学びと比較し、また相互に紹介することを可能とするものであり、分野を超 えた協働による平和で豊かな市民社会の創出を目指すものです。
今回、分野別の学びの特徴を“Learning to Think”として示した Janet Gail Donald 博士 (カナダ・マギル大学名誉教授)と、学習成果の分野固有性と汎用性について研究を進めてい る松下佳代京都大学教授とともに、なぜ、Disciplinary aspects が大学教育の質保証にとって 重要であるのかを徹底討論することを目的にシンポジウムを開催します。
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日時:2018 年 9 月 24 日(月) 14:00~17:00
場所:国際基督教大学(ICU) ダイアログハウス 2 階 国際会議室
プログラム(同時通訳付き):
開会挨拶 日比谷潤子(国際基督教大学学長)
趣旨説明 北原和夫(研究代表・国際基督教大学名誉教授)
講演
・Dr. Janet Gail Donald (カナダ・マギル大学 名誉教授)
“Learning to Think – Disciplinary Perspectives”
・松下佳代(京都大学教授)
「分野別参照基準と学習成果 -分野固有性・分野横断性・汎用性-」
ディスカッション
17:00 に終了後 Tea による情報交換会(無料・自由参加)
お問い合わせ・申し込み先:
・日本学術振興会 科学研究費基盤(B)「参照基準の利用状況を通した大学教育のカリキュラム改善に関する組織文脈的要因の考察」事務局
kitahara.symp.sept.24@gmail.com
主催:国際基督教大学
共催:
・日本学術振興会 科学研究費基盤(B)「参照基準の利用状況を通した大学教育のカリキュラム改善に関する組織文脈的要因の考察」(課題番号 17H02685/研究代表・北原和夫)
・日本学術振興会 課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業「人文・社会科学教育の内容と方法のイノベーションに関する国際比較研究」(研究代表者:佐藤学、実践的研究グループリーダー:松下佳代)
・九州大学 基幹教育院次世代型大学教育開発センター(担当者:深堀聰子)
記事のお問い合わせ先: ・日本学術振興会 科学研究費基盤(B)「参照基準の利用状況を通した大学教育のカリキュラム改善に関する組織文脈的要因の考察」事務局
kitahara.symp.sept.24@gmail.com