下記セミナーは、日時、内容が変更になりました。
詳しくは、こちらをご覧ください
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平成30年度高等教育公開セミナーの申し込みを開始致しました。
参加を希望される方は、下記申込みフォームよりお申込みください。
- ■開催日時
- 平成30年8月29日(水)13:30~16:50(受付13:00~)
平成30年8月30日(木)10:00~12:00
- ■テーマ
- 学生調査とその活用-研究大学型学生調査と民間提案型プログラム-
- ■趣旨:学生の成長に対して大学が責任を持って保証することには論を俟ちませんが、学生の成長・生活実態の把握そしてそれらを支える支援体制や環境等の情報の把握には、大学の特性や機能に応じた多様性に配慮が必要であると思われます。ですが、今日「IR」が事実上の義務として大学に浸透しつつあるものの、果たして個別大学の事情に応じた情報収集インフラとなっているのか、学内での理解や支援は得られているのか等、解決すべき課題は山積しています。
そこで今回のセミナーでは、世界レベルの研究大学型学生調査(Student Experience in the Research University)に参画している大学、およびいわゆる「研究大学」にて実施されている学生調査の取組と課題をご報告いただく予定です。一方で、民間開発型による大学生の学力養成・向上・測定の取組も意欲的に行われており、注目したいところです。そこで本セミナーでは、併せて河合塾の「PROG」を始めとした大学教育の質保証の取組もご紹介いただく予定です。
以上の講義を通じて、学生を観測・測定し、支援に繋げることの意味と課題を、皆さんと共に議論したいと存じます。多くの方々のご参集をお待ちしております。 - ■場所
- 高等教育研究開発センター授業研究開発室
- ■受講対象
- 高等教育に関して基礎的な知識習得を希望する者
- ■講師
- 安部 有紀子・和嶋 雄一郎(大阪大学)、村澤 昌崇(広島大学)、 串本 剛(東北大学)、丸山 和昭(名古屋大学)、野吾 教行(学校法人河合塾)
- ■受講料:無料
※情報交換会に参加希望される方は当日受付で会費をお支払ください。 -
■定員30名(先着順で受付)
■プログラム
1日目
13:30〜13:35 趣旨説明
13:35〜14:35「大阪大学における教育アセスメント」安部有紀子・和嶋雄一郎(大阪大学)
大阪大学では、現在、教育アセスメントの実施に向けた準備を進めている。そのため、教職員が学生データを簡便に活用できるよう、「教育ダッシュボード」の構築を進めるとともに、全学的な学生データ(入学時・卒業時調査、SERU、学務情報等)を横断的に用い、加えて、PROG等の外部のテストを試験的に実施し、学生の学習行動や学習経験の特徴を明らかにする研究プロジェクトに取り組んでいる。本講義では、教育アセスメントの組織体制や支援の事例とともに、研究プロジェクトの分析結果を紹介する。また、追跡調査の限界等の実際的な課題についてもフロアと共有していきたい。14:35〜15:35「広島大学とSERU調査:データの有効活用への取組」村澤昌崇(広島大学)
広島大学では、SGU事業の一環としてUCバークレーが主催しているSERU調査(Student Experience in the Research University)に参加している。本調査を活用して学生の実態を把握を把握し、様々な改善へと繋げようという目論見ではあるが、低回収率に悩まされ、回収率向上策を模索中である。SERUに限らず、社会調査における低回収率は共通課題であるが、本講では、こうしたミッシングデータを技術処理上どう善処するかについての取組を紹介する。その上で、擬似的に作成した完全データセットに基づいて、学生調査データを解りやすく可視化する方法や、一歩踏み込んだ研究成果について紹介する。15:35〜15:50 休憩
15:50〜16:50「東北大学における学修成果調査」串本 剛(東北大学)
東北大学では2012年度より隔年で、卒業・修了時の学生を対象とした「学修成果調査」を実施している。高度教養教育・学生支援機構の教育評価分析センターが主導し、学務審議会の中に作られるワーキング・グループや全学・及び各部局の教務系事務部と連携することで、毎回60%以上の回収率を実現している。他方、調査結果の共有や活用には課題があり、とりわけ「結果に基づく行動計画は誰が立てるべきなのか」については、未だに試行錯誤が続いているのが現状である。公開セミナーではこの課題を中心に報告し、参加者と意見交換をしたい。17:30〜 情報交換会
2日目
10:00〜11:00 「勇気ある知識人を育てる―教育の質保証との一体的入学者選抜改革の推進―」丸山和昭(名古屋大学)
名古屋大学において実施されている学生調査のうち、概算要求事業「勇気ある知識人を育てる―教育の質保証との一体的入学者選抜改革の推進―」に関わる取組について報告する。同事業での学生調査としては、現在までに、学部生を対象とした一連の調査(入学時と卒業時の質問紙調査、在学生のweb調査、及び初年次生の聞き取り調査)が実施済みである他、今年度の課題として、大学院生を対象とした調査も予定されている。これらの調査の企画を、他の研究大学の取り組みに学びながら進めてきた過程について振り返る。11:00〜12:00 「PROGの意義と実践事例および課題」野吾教行(河合塾)
河合塾グループでは、教育を通じてジェネリックスキル(汎用的能力)を育成するプログラムとして、(株)リアセックと共同開発したPROG(Progress Report On Generic Skills)を大学向けおよび高校向けに展開している。プログラムのコアをなすのは、ジェネリックスキルを測定するPROGテストであり、教育過程における診断的評価および形成的評価を支援するためのツールである。本報告では、PROGテストを活用した教育実践とその効果をデータと共に示しつつ、大学教育の質保証の文脈におけるその位置づけ方を検討する。12:00〜 修了証授与・解散
12:30〜 情報交換会
- ■申し込み
- 参加を希望される方は、下記申込みフォームよりお申し込みください。
- 申込み期限:8月20日(月)
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