8月5日開催 私学高等教育研究所第62回公開研究会「大学の効用と大学教育の質保証-大学教育の付加価値と大学改革の意義とは-」

以下のとおり公開研究会を開催いたしますので、ご案内いたします。

■日時
2016年8月5日(金)14:00-18:00
■場所
東京ガーデンパレス
■主催
日本私立大学協会附置私学高等教育研究所
1990年代以降、大学教育の質保証や大学改革の必要性が叫ばれて久しい。大学改革が、学生にどのような学 力を付け、学生の生涯に亘る経済社会的な生活にどれ程の成果を生み出すのかという検証がないまま、更なる改革が大学の現場に求められている。このような時 にこそ、大学教育により生み出される付加価値を正面から検討することが重要であろう。近年、経済的な理由から大学への進学を諦める子どもたちも少なくな い。本公開研究会は、大学教育の意義と大学の経済的な効用について、多様な観点から改めて考える機会としたい。
■問い合わせ先
日本私立大学協会附置 私学高等教育研究所 坂下、木村
TEL:03-5211-5090/〒102-0073千代田区九段北4-2-11第2星光ビル2階
■プログラム
1.講 演 「学ばせる大学~広島経済大学の挑戦~」 石田 優子 氏(広島経済大学副学長)
2013年度入試より、広島経済大学ではパラダイムシフトというべき改革に着手した。定員確保から合格点重視へシフトした入試改革、「本気で学ばせる」ための教育改革。キラリと輝く地方私立大学であるために!教職員が一丸となって取り組む、本学の挑戦を紹介する。
「私立大学の教育効果と発現メカニズム」 島 一則 氏(東北大学准教授、私学高等教育研究所研究員)
私立大学卒者の生涯賃金の推計に基づく、平均的な私立大学教育投資の収益率の計測を行うと同時に、大学教育の社会的効果(健康・政治的関与)などについての報告を行う。
「男子にとっての学歴、女子にとっての学歴」 濱中 淳子 氏(大学入試センター准教授)
一口に「大学の効用」といえども、そこには男女による大きな差異がある。本報告では実証データに基づきながらその違いを示すとともに効用のありようが進学行動にどう影響しているのか、議論することにしたい。
 休   憩
「社会人の能力はいかに形成されるか」 矢野 眞和 氏(東京工業大学名誉教授、私学高等教育研究所客員研究員)
実力主義の原則からすれば、社会人の現在のキャリア(社会的地位)は、本人の現在の能力に規定されているはずである。したがって、卒業生のキャリアを調査・分析するためには、「現在の能力がどのように形成されたか」を問わなければならない。
2.パネルディスカッション 「私立大学の効用と大学改革」 司会:西井 泰彦(私学高等教育研究所主幹)