概要

21世紀型高等教育システム構築と質的保証
―21世紀COEプログラム 人文科学分野(教育学)―

本プログラムは、社会構造の変化に対応した高等教育システムの構築とその質的保証の問題を解明することによって、高等教育研究及び高等教育政策への貢献を行うことを企図しています。

■ 21世紀COEに関して

我が国の大学が、世界のトップレベルの大学と伍していくためには、競争的環境を一層醸成し、国公私立大学を通じた大学間の競い合いがより活発に行われること が重要です。この一環として、第三者評価に基づく競争原理により、世界的な研究教育拠点(大学院博士課程レベル)の形成を重点的に支援し、国際競争力のあ る世界最高水準の大学づくりを推進するため、平成14年度より実施されたのが「21世紀COEプログラム」(平成14年度予算額182億円)です。

■ 拠点リーダーより

広島大学高等教育研究開発センター 教授  有本 章

本COEプログラムは、いくつかの特色を持っております。第1は、産業社会型の近代大学から知識社会型の21世紀型の高等教育システムを構築することを 研究する点にあります。第2は、この問題設定に対して多様な高等教育研究を通じてアプローチし、固有モデルの構築を企図し、日本型の新しいシステムの構築 を追求します。第3には、方法論にかかわる特色ですが、知識モデルからのアプローチを試みます。第4に、社会変化に従属する大学ではなく、「学問の府」と して主導性を発揮する大学とそのシステムを構築することに主眼を置きます。

総じて、これらの観点を考慮しながら所期のシステム構築を追求 し、世界的なモデルと日本的なモデルを止揚した新しいモデルを考えることになります。具体的には「研究システムの研究」「大学組織編成の研究」「教職員資 質開発の研究」を行います。1年目は、予備調査、内外の大学への訪問調査、資料収集、本センター所蔵カタログ類10万件などの膨大な大学関係資料のデータベース化などを手がけます。2年目以降は、より大きな調査を企画し、内外の機関調査や大学教育・職員調査、有識者へのインタビューなどを行うとともに、国際会議を開催し、世界的なネットワークの拠点づくりを行う予定です。

■ 広島大学と高等教育研究のCOE構築

広島大学では、到達目標である「世界トップレベルの特色ある総合研究大学」達成に向けて、長期的観点に立った教育の質的向上を図ると共に、基盤的・先端 的研究の推進のための研究体制の重点的整備を行っていきます。また、教育と研究に並ぶ本学の使命として社会貢献を位置づけ、学内の社会連携体制を整備し、地域社会・国際社会との強調・連携を図っていきます。そのような将来構想の中で高等教育研究開発センターは「特別研究センター=学内COE」として位置づけ、重点的に充実を図ってきています。そして、今回のCOE構築は、世界的な大学改革が進むなか、本拠点が高等教育研究の世界水準の向上に果たす役割は大きいと考えています。