5月8日(土)開催 2021年度第1回公開研究会(オンライン開催)『キャリア教育の義務化を問う:イシューアプローチの視座から/中国における独立学院の展開と将来:その教育効果の実証分析』

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申し込みを締切ました。
参加URLが届かない場合は必ず本日(5/7)17:00までにご連絡ください。土曜日は事務室閉室のため、当日お問合せいただいても返信できません。

下記の通り、公開研究会をオンラインにて開催しますので、ご案内いたします。

■日時:2021年5月8日(土)13:00~15:30(最大)

■場所:Zoomセミナーの為、全てオンラインで開催いたします。
※お申込みされた方に参加用URLを前日までにご連絡いたします

■テーマ: 博士学位シリーズ 
      キャリア教育の義務化を問う:イシューアプローチの視座から
中国における独立学院の展開と将来:その教育効果の実証分析

■登壇者:宮田 弘一、潘 秋静(広島大学博士課程修了生)

■コメント:小方 直幸氏(香川大学)、李 敏氏(信州大学)

■言語:日本語

■概要
本研究会は、博士課程後期学生(2名)が学位取得を目指して取り組んだ研究成果を発表するに関する公開研究会です。
そこでこのたび、「広島大学高等教育研究開発センターの博士学位シリーズ」と題した研究会シリーズを企画いたしました。このシリーズでは、2021年博士後期課程から卒業した博士を対象とした研究成果を披露しつつ、在学者とOBとの間、研究者同士の間での学術交流や意見交換を進めていく予定です。
ご関心のある方のご参集をお待ちしております。

■プログラム
13:00-13:05:趣旨説明:村澤昌崇 副センター長(広島大学)
13:05-13:35:報告①: キャリア教育の義務化を問う:イシューアプローチの視座から 宮田弘一
13:35-13:45: コメント① 小方直幸氏(香川大学)(10分)
13:45-14:00質疑応答 (15分)
5分休憩
14:05-14:35:報告②: 中国における独立学院の展開と将来:その教育効果の実証分析 潘秋静
14:35-14:45:コメント② 李敏氏(信州大学)(10分)
14:45-15:00: 質疑応答 (15分)
15:00-15:15: 総括討論
閉会の辞(最大15:30まで)

■報告概要
報告①:キャリア教育の義務化を問う:イシューアプローチの視座から 宮田弘一
本研究の目的は、大学のキャリア教育を「政策形成・機関への導入過程」(実施前)→「現状」(実施)→「効果・評価」(実施後)という段階モデルと、高等教育の組織的階層(中央・制度-機関-科目・教員)レベルの2軸に依拠したイシューアプローチの視座から検討し、同教育の課題を構造的に究明することにある。キャリア教育が義務化されて10年近く経過するも、同教育に対する批判的指摘が存在する。それらの指摘は自らの経験や印象論で語られており、必ずしも学術的な検討は行われていない。また先行研究の概略を示せば、「現状」に関する研究では同教育科目の事例紹介,「効果・評価」に関する研究では、教員の関心にもとづく授業受講前後の学生の心理的変容に着目した研究が大半を占めており、科目・教員レベルからのアプローチに偏っている。そこで本研究では、同教育を先述した2軸により俯瞰的・多層的に検討することで,同教育の課題を構造的課題と捉え、学術的に析出しようと試みた。

報告②:中国における独立学院の展開と将来:その教育効果の実証分析 潘秋静
中国における、独立学院を巡る社会評価は多岐に渡る。独立学院が中国高等教育の大衆化に大きな役割を果たしてきたことは事実であるが、同時に母体大学との関係性に起因する教育の質、財務、人材育成目標不在等の問題も指摘されている。こうした状況から、独立学院は現在でも中国高等教育システムの中で、「怪しい機関」、「母体大学の資金調達の道具」と言われることも多く、その位置づけと存在意義が疑問視されている。さらに,2020年の廃止論政策によって,独立学院という制度を持続させる方向が見えてこなくなった。もし結果的に2020年の廃止論政策で独立学院の制度がなくなるかもしれないという方向性が見えてきたとすれば,いかに独立学院の存在価値を適切に評価するのか。独立学院の将来をどのように展望すべきなのかを検討する必要がある。これら課題への検討は,独立学院の今後の展開にとって現実上の意義があるとともに,中国高等教育多様化の促進にとって歴史上の反省意義にもあると考えられる。本論文は,中国における独立学院をめぐる賛否両論や,廃止論の提起といった社会背景の下で,教育効果を可視化できうる「質保証」と「差別化」という2つの視点から,研究枠組みを4次元で構成し,横断的分析方法と縦断的分析方法を組み合わせながら,学生調査・卒業生調査のデータに基づいて,独立学院の質について多面的検証を試みた。これら検証を通じて,独立学院の存在意義を適切に評価することに資するエビデンスを提供しようとしたとともに、独立学院の将来を展望したものである。

■その他
・申し込み締切は5月5日(水)です。参加費は無料です。(定員30人)
・本セミナーについては、ウェブ会議システム(Zoomミーティングを予定)を使用して実施いたします。開催時刻までにインターネット環境、PC等端末(Webカメラ、マイクが必要)のご用意をお願いいたします。
・Zoomにログインする時には、IDに姓名を使用してください。参加申し込み登録者のお名前と違う場合、入室を許可されない場合がございます。
・各自のPC機能等による講演・資料の保存は許可されておりませんのでご留意ください。
・オンライン開催については不慣れな点も多くみなさんにご不便をおかけするかもしれません。ご容赦いただけますと幸いです。
・前日までに参加方法のメールが届かない場合は、下記アドレスまでお問合せください。
高等教育研究開発センター <k-kokyo(at)office.hiroshima-u.ac.jp>
(at)を@に置き換えてください。