平成30年11月8日(木)第4回公開研究会『アメリカの大学における研究組織―その論理・構造・発展』

クリックすると大きくなります

以下のとおり公開研究会を開催いたしますので、ご案内いたします。

■日時
平成30年11月8日(木)15:00~17:00

■場所
RIHE授業研究開発室

■テーマ
アメリカの大学における研究組織―その論理・構造・発展

■講師
ロジャー・ガイガー氏(アメリカ・ペンシルバニア州立大学名誉卓越教授)
ガイガー教授の紹介についてはこちらをご覧ください。

■概要
アメリカの大学における組織的研究のパターンは、連邦政府との契約に基づく研究から発展してきた。連邦政府との契約に基づく研究は大学に自律的研究という機能をもたらし、研究のための独自の予算を生み出した。しかし、大学が連邦政府の資金を得る能力は大学内部の研究能力に依存する。それは主にデパートメントに所属する教員の能力に掛かっている。大規模で継続的なプロジェクトは通常、研究センターや研究所に置かれ、それら組織は教員ではない研究員を雇用する。独自の予算を持つ研究の仕組みは研究担当副学長によって管理される。外部の資金提供者は実践的目的を求め、教員は基礎的知識を増進することを目的としており、そこには本来的な葛藤がしばしば生まれる。
1980年代以来、技術移転や技術に基づく経済発展がますます重視されるようになり、この構造が複雑化した。連邦政府の支援する大規模なプロジェクトは複数の専門分野において複数のパートナーを持つことを要求するようになった。研究担当副学長は大規模なプロジェクト資金を編成するため数多くのスタッフを雇用するようになった。教員の専門的能力が最も重要であることに変わりはないが、現在では中央でのかなりの誘導が不可欠となっている。専門デパートメントと研究センター、教員と資金提供者の目的の関係を調和するのに必要な大学の構造がアメリカでは生み出されてきたのである。

■使用言語
英語

■申し込み

[trust-form id=13904]