スロベニアリュブリャナで開催された欧州大学協会博士教育協議会第11回年次国際会議での招待講演報告

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記事概要:スロベニアリュブリャナで開催された欧州大学協会博士教育協議会第11回年次国際会議での招待講演について

開催日時:2018年6月6~8日

報告者:黄 福涛教授

2018年6月6日から8日にかけて欧州大学協会博士教育協議会(EUA-CDE: European University Association-Council for Doctoral Education)から招待を受けて、スロベニアリュブリャナで開催された当審議会主催の博士教育国際ワークショップおよび国際会議に参加し、8日に行われた第11回年次国際会議(「Excellence through Diversity: Doctoral Education in a Globalised World」で、博士教育の国際化–中国と日本のケーススタディー(「Internationalization of Doctoral education: Case Studies of China and Japan」)をテーマとした大会講演を行いました。RIHEの金 良善講師もこれらのイベントに参加しました。

欧州大学協会は欧州の37カ国からおよそ900大学が加盟する地域的組織であり、欧州高等教育の政策制定や、特にボローニャ・プロセスの実施、加盟国と大学間の高等教育の交流、地域間の共同研究などを進めるうえで大きな役割を担っています。当協会の傘下である博士教育協議会は2008年に発足し、現在、欧州30カ国以上230校以上の大学管理者や、研究者、専門スタッフなどが集結し、欧州関係国における博士教育に関する研究、特に欧州博士教育質向上と研究能力の強化、才能のある若手研究者の育成などの研究と学術交流活動に力を入れています。

今回の年次国際会議には中国や日本、韓国を含む世界35カ国からおよそ230名が出席しました。6日午後の国際ワークショップでは、アイルランドDublin Institute of Technologyの大学院教育研究責任者が国際比較的視点から現場の経験を踏まえてNew to doctoral management ?について講演しました。その後、参加者は、新しい環境でいかにして博士教育に関する新たなマネジメント体制を構築すれば良いかを中心に議論しました。7日と8日の第11回年次国際会議では、スロバニア教育部長、欧州大学協会事務局長、博士教育協議会の責任者、欧州の一部の大学の学長、博士教育・研究責任者、研究者、大学院教育担当者、大学院課程後期在学生の代表、欧州の大学における留学生たちが、政策的、機関的、プログラムなどの様々な側面における欧州博士教育の傾向や直面する課題、博士教育の実施等に関する欧州関係大学へのアンケート調査結果の報告、博士教育の多様化と専門職化(professionalisation)、博士教育とそれによる国際化への貢献、博士教育の多様化と卓越の統合などのテーマを中心に発表しました。

筆者は、中日両政府や関係官庁が公表した統計資料および北京大学教育学院と広島大学高等教育研究開発センターが共同で大学院課程後期学生を対象に実施した全国調査の一部結果に基づき、1990年代以降、中日両国における博士教育の量的拡大、大学院課程後期学生を占める外国人留学生の割合の変化、自国の大学院生の海外の大学への派遣と留学、国際化的な視点や内容に基づいた博士教育の実施、両国の博士教育の特徴や課題、そして展望などについて講演を行いました。

この年次国際会議の詳細はこちらをご覧ください。